『水野街クロニクル』
売価:500円(SOLD OUT)
――そして、水野街の歴史は灰になった。
【収録作】
#1 黒い怪物、あるいは戦場の遠距離恋愛
#2 夜迷い子へ袖を引かれて
#3 テロルと朝食
#4 あの娘にラブレター
#5 土を踏め
#6 壁心病とは
#7 Re:絵描きの魔女とその夫の話
BONUS TRACK ウォヴォカの道化師
感想ツイート
栗山真太朗『水野街クロニクル』読了。その題名の通り水野街の歴史を断片的に描いた短編集。文章が良い。というか恰好良い。時間軸をバラバラにして語られる物語は、少しづつ、水野街という土地を浮かび上がらせる。いつの間にかそこが懐かしい場所に思えてしまった。一番好きなのは『テロルと朝食』!
— 伊藤なむあひ (@namuahi_san) 2013年11月23日
栗山真太朗@少年憧憬社『水野街クロニクル』読了。傑作、であろう。栗山さんの本を最初に読んだのは、非公式ガイドがきっかけで『川町奇譚』からだけれど、それから毎回、挑戦を続け、大きく軌道を変えて、一度たりとも立ち止まることを知らない著者の姿勢が、たいへん好ましい。
— 秋山真琴 (@unjyoukairou) 2013年12月18日
栗山真太朗『水野街クロニクル』神奈川県汐入市水野街という架空の街を舞台に繰り広げられる連作短編は、1518年から2120年まで、非常に幅広い。登場人物や物語に関係性はない。敢えて言うと2038年に始まる戦争がひとつのターニングポイントになり、その前後が面白いくらい。
— 秋山真琴 (@unjyoukairou) 2013年12月18日
栗山真太朗『水野街クロニクル』一言で表現すると、アイデアの宝箱、かな。「黒い怪物、あるいは戦場の遠距離恋愛」は導入として中々に優れていて、落ち着いたトーンの謎めくエンターテイメント小説という様相を呈している。終盤の急転直下感が素晴らしいが、後に戦争のことを知って、理解が深まる。
— 秋山真琴 (@unjyoukairou) 2013年12月18日
栗山真太朗『水野街クロニクル』一編だけ抜き出しても高い完成度を誇っているのが「テロルと朝食」。静謐な朝食の風景と、テロに対する真摯な視線というのが交互に語られるのだけれど、この奇妙な対比が、そのまま物語の軸にもなっていて、非常に素晴らしい。
— 秋山真琴 (@unjyoukairou) 2013年12月18日
栗山真太朗『水野街クロニクル』個人的に好みなのは「あの娘にラブレター」。これは、とても気持ちよく意表を突かれた。こんな展開を経て、あんな結末に至るなんて序盤では、まったく想像できなかったし、今も「もったいないなあ」という気持ちが強い。長編にできるアイデアが惜しみなく使われている。
— 秋山真琴 (@unjyoukairou) 2013年12月18日
栗山真太朗さん著「水野街クロニクル」読了。川町からテレポートしての水野街短編集。味わい満点。堪能。特に「テロルと朝食」「絵描きの魔女とその夫の話」が好き。ラストの「ウォヴォカの道化師」にはガツンとヤられた。揺さぶられた。最後の最後にこの作品に、全部、持って行かれた。
— くりまる (@whitespectle) 2014年12月30日
というわけで、栗山( @kuriyama1youth )さん「水野街クロニクル」とLumiere( @lumiere_tori )さんの「1/2」を読んで考えたことを書きました。http://t.co/NSRB5esRSi #bunfree #感想 誤読してるかもしらん。すまん。
— 添嶋譲 (@literaryace) 2014年5月13日
「水野街クロニクル」読了。この順番で語られて初めて生じる意味についてかんがえるなど。パラレルワールド(勝手に断言する)なんだけど、現実味を帯びているので時々怖くなる。なんか本当に起きそうな事柄とか。栗山さんの書く文章はそこらの同人作家が束になっても勝てない力があると思う。続く。
— 添嶋譲 (@literaryace) 2014年5月13日
また、収録作「黒い怪物、あるいは戦場の遠距離恋愛」「ウォヴォカの道化師」につきましては下の記事からご覧ください。
言及いただきましたみなさまに改めて感謝申し上げます。